therapilasisのブログ

オンラインカウンセリングのセラピラシス が提供する情報発信

人物

サリバンとミンコフスキーの精神分裂病論

精神分裂病の精神力動論 力動精神医学とは サリバンの対人関係理論 3種類の体験様式 サリバンの精神分裂病発生論 サリバンとミンコフスキーとの対比 「現実との生ける接触の喪失」 「自閉性」概念の確立 (内村祐之:精神医学の基本問題(1972)参照) (文…

カール・クライストの思想

カール・クライスト(Karl Kleist、1879 -1960) クライストの思想、特にその“Syndrom”学説 クライストの神経因性疾患に対する解釈 精神病理学者ヤスパースに対するクライストの反論 分裂病の病理解剖の問題 カール・クライスト(Karl Kleist、1879 -1960) …

オイゲン・ブロイラーとアドルフ・マイヤーの対照

ブロイラーとクライスト ブロイラーとマイヤー ブロイラーの精神分裂病研究とクレベリン ブロイラーの分類 ブロイラーと精神分析 マイヤーの横顔 マイヤーの「早発性痴呆の力動的解釈」 マイヤーと精神分析 マイヤーの反応型学説 マイヤーの精神生物学 (内…

フーコーの「狂気の歴史」

『狂気の歴史』(1961) われわれに対してフーコーがこの書物の中で、つきつけていることの要点は次のようなものである。 現代の精神医学、心理学では、狂気そのものをとらえることは不可能になっている。狂気ははるかに遠く疎外されてしまっていて、精神医…

フーコーの「精神疾患と心理学」

『精神疾患と心理学』(1954) 精神病理と身体病理とを同一の方法で分析することを拒否する。 この両者は、抽象作用の点、正常と病的の区別、病人と環境の関係からも、同一次元では分析しえない。 精神の病の特殊性の分析は、まず「心理学的次元」においてな…

ミシェル・フーコーの経歴と思想

ミッシェル・フーコー(Michel Foucault、1926 - 1984) (Wikipediaより) 経歴 ミッシェル・フーコーは1926年、ポアチェで生まれ、高等師範学校で哲学を専攻した。次いで数年間、ドレーやビショーなどについて精神医学の理論と臨床を研究し、この間多くの…

ヴァン・デン・ベルクの「人間ひとりひとり」

『人間ひとりひとり-現象学的精神病理学のアウトライン-』(1964) ヴァン・デン・ベルクの、精神科患者と精神病理学への取り組みの基本的姿勢、すなわち、精神病理学は、一人ひとりの患者を、全体として―単に病める有機体としてでないことはもちろん、身…

ヴァン・デン・ベルクの「病床の心理学」

『病床の心理学』(1953) これは「専門書」ではなく、ナースのために執筆された本であるが、そこには、小さなものへの関心と配慮、滅び行くものへの慈しみが脈打っているのがはっきりと感じられる。 「健康人は、職歴、勉強、名声あるいはお金などの重大な…

ヴァン・デン・ベルク

ヴァン・デン・ベルク(Jan Hendrik van den Berg、1914 – 2012) 経歴 ヴァン・デン・ベルクは1914年、オランダ東部のデベンターに生まれた。1932年にハイ・スクールを卒業し、翌年小学校教諭の免許状を取得、1925年には教頭資格を得る。1936年、高校の数学…

ボスの夢みる人間の現存在分析

夢みる人間の現存在分析 夢判断 夢は覚醒意識の残滓であり、その内容も意味も、覚醒時に比べて乏しいものである、というのが19世紀における一般の考えであった。この考えを逆転して、「夢の中には、覚醒時に抑圧されていた無意識の内容が秘められている」と…

メダルド・ボス

メダルド・ボス(Medard Boss、1903- 1990) (anthonystadlen.blogspot.comより) メダルド・ボスは、スイスに生まれ、チューリヒ大学を卒業し、以後、精神医学、とくに精神分析と現存在分析の立場からの研究を続けた。1974年にはわが国にも来訪し、各地で…

テレンバッハのメランコリー論

メランコリー論 エントンとエンドン因性(内因性) 精神医学は、種々の精神障害をその原因領野によって、通常3つのカテゴリーに分類される。 身体因性:これは身体、とくに脳における疾患過程の症状として現われる。 心因性:心的な動機からの発展あるいは…

フーベルトゥス・テレンバッハ

フーベルトゥス・テレンバッハ(Hubertus Tellenbach、1914 - 1994) (Pinterestより) フーベルトゥス・テレンバッハは、「メランコリー親和型」の学説が、下田光造の躁うつ病病前性格論と多くの点で一致しているためにわが国にいち早く紹介され、ドイツ精…

エリクソンの『幼年期と社会』

エリクソンの『幼年期と社会』 『幼年期と社会』は新しいアイディアに満ち、独創的なものはいくつかある。 第1は個体発達分化の図式で、人間の全生涯を展望に入れて人格発達の心理社会的側面を記述した。 第2は心理社会的人格発達の8つの段階の中で、とく…

エリクソンにとってのフロイトと米国での活動

エリクソンにとってのフロイトと米国での活動 カールスルーエから呼ばれたエリクソンは、「教育」という世界に入っていく。この小さな塾で教えながら、エリクソンは周囲にすすめられて、児童分析家としての訓練を受ける。彼の個人分析家は、児童分析の分野を…

エリクソンの幼少年期~青年期

エリク・H・エリクソン(Erik Homburger Erikson, 1902 - 1994) (Prabookより) エリクソンの幼少年期~青年期 エリクソンは1902年、ドイツのフランクフルトに生まれている。1900年は、フロイトが『夢解釈』を出版した年である。エリクソンの師であり、「…

フロムの思想

フロムの思想 フロムの使命 フロムの思想は、マルクスとフロイトの影響を強く受けている。両者に対するフロムの評価は大いに異なり、マルクスの理論は、全面的に肯定されのに対し、フロイトの理論は、部分的に肯定されるだけである。なぜなら、フロイトによ…

エーリッヒ・フロムの略歴

エーリッヒ・フロム(Erich Seligmann Fromm、1900 - 1980年) (Quotable Quoteより) 略歴 フロムは、1900年フランクフルトにユダヤ人の子として生まれた。フランクフルト、ミュンヘン、ハイデルベルグの各大学で、社会学と心理学を学んだ。1922年ハイデル…

アンリ・エーの器質力動論

器質力動論の概要 エーは、精神医学の歴史における2つの方向、すなわち精神症状(一般に精神現象)を身体的・生物学的基盤の上に直接還元する器質論的機械論と、逆に精神症状の発生条件を顧慮せず、その意味内容を心理的に明らかにしようとする心因論(ある…

アンリ・エーの略歴

アンリ・エー(Henri Ey, 1900-1977) (Psydoc-Franceより) 略歴 アンリ・エーは、1970年、ボンヌヴァル精神病院医長を退き、それ以後も著作活動の面で意欲的に仕事を続けていたが、1977年11月に没した。彼の理論の評価は今後に待たれる面もあろうが、おそ…

レオポルド・ソンディの経歴

レオポルド・ソンディ(Léopold Szondi,1893 – 1986) (sudboanalizより) 経歴 レオポルド・ソンディは、1893年、当時のハンガリー領(現チェコスロハキヤ領)のニイトラという町で生まれる。父はユダヤ系ハンガリー人で、靴加工職人であった。彼は12人の…

ツットの了解人間学

了解人間学の緒言 「了解人間学」という名称は、ツットの弟子でもあり、優れた共同研究者でもあるクーレンカンプが、他のさまざまな人間学的研究方向、とくにビンスワンガーの現存在分析との混同を避けるため、ツットと自己の研究方向に対して自ら与えたもの…

ユルク・ツットの経歴

ユルク・ツット(Jürg Zutt, 1893-1980) (SBPFEより) 経歴 ユルク・ツットは、1893年ドイツ、パーデン地方のカルルスルーエに、同地の高裁の弁護士を父として生まれたが、早くに両親を喪った。1911年フライブルク大学の医学部に入ったが、1914年第一次世…

サリヴァンのパーソナリティ論

サリヴァンのパーソナリティ理論 サリヴァンは、人間の発達を衝動の形成過程としてではなく、対人関係の場における経験が決定する過程としてとらえた。彼の「精神医学における対人関係論」には、彼の発達論が次の七段階に分けて述べられている。 ①幼児期、②…

サリヴァンの経歴

サリヴァンの経歴 サリヴァンは1892年、ニューヨーク州中央部のノーヴィッチに生まれている。 1911年シカゴ大学医学部を卒業後、シカゴのある分析医から、教育分析を受けたといわれている。 1922年、首都ワシントンにきて、ホワイト、マイヤーらの影響を受け…

サリヴァンの精神医学への貢献

ハリー・S・サリヴァン(Harry Stack Sullivan, 1892 - 1949) (Babelioより) 精神医学への貢献 サリヴァンは、米国の精神医学史上最大の偉人であって、これに比肩しうるのは、マイヤーのみである。 彼の精神医学に対する貢献は、文化人類学および社会学等…

クレッチマーの体格と性格

クレッチマーの体格と性格 クレッチマーは内因性精神病者の体格研究を試みた。躁うつ病者は平均以上に多くの人が肥満型体格を、一方精神分裂病ではしばしば無力性の細長型体格または発育不全型体格を見出した。 1361例の躁うつ病者 肥満型64.6%、細長型19.2…

クレッチマーの敏感関係妄想

クレッチマーの敏感関係妄想 『敏感関係妄想』の精神医学における位置づけについては、日本語翻訳版のために書かれた原著者の序に適切に述べられている。 「・・・明瞭に区分された「疾患単位」をもととするクレペリンの思考図式に反対して、この書は、「多…

クレッチマーの形成と思考

エルンスト・クレッチマー(Ernst Kretschmer, 1888- 1964) (Wikipediaより) クレッチマーの形成と思考 クレッチマーは、1888年ドイツ、ハイルプロンのヴェステンロットで、牧師の子として生まれた。1906年からチュービングン大学およびミュンヘン大学で…

ホーナイの理論と3つのタイプ

ホーナイの理論 「真の自己」の存在 人間は、機会を与えられれば自分に内在するさまざまな可能性を発展させ、人は自分の価値感とか生きる目的を発見する。 あらゆる人間に共通にあり、独自なもので、成長の深い源泉である内的な中心になる力が「真の自己」で…