therapilasisのブログ

オンラインカウンセリングのセラピラシス が提供する情報発信

向精神薬

双極性障害に対するカルシウム拮抗薬

双極性障害に対するカルシウム拮抗薬 カルシウム拮抗薬は、高血圧や狭心症に対する治療薬ですが、精神科領域では、適応外ですが、躁病や気分周期が24時間以内のウルトラ・ラピッド・サイクラー型の双極性障害に対して用いられることがあります。 ベラパミル…

βブロッカーの精神科領域での使用

βブロッカーの精神科領域での使用 βブロッカーは本態性高血圧や狭心症、不整脈、片頭痛などの治療薬として良く用いられていますが、適応外ながら前述したアカシジアの治療や以下のような精神科領域でも多用される薬剤です。 パニック症、社交不安症に対する…

抗精神病薬による遅発性ジスキネジア

遅発性ジスキネジア 抗精神病薬の服用をはじめて3か月以上経過(多くは6ヶ月以上)してから出現する遅発性の副作用です。口周囲の運動異常の頻度が高く、口をもぐもぐさせたり、よじったり、舌を突き出したりするような不随意で不規則な運動が出現します。顔…

向精神薬による体重増加

向精神薬による体重増加 向精神薬の副作用で、最も患者さんが苦痛に感じる副作用の一つに体重増加があります。 もちろん食欲がなくて、痩せが目立つ場合には、食欲が改善することは望ましいわけですが、食欲不振がそれほどないのに、食欲が出すぎて過食にな…

SSRIによる性機能障害

SSRIによる性機能障害 多くの向精神薬の使用に伴い、さまざまな程度の性機能障害が起こり得ます。 抗うつ薬であるSSRI(選択的セロトニン再取込み阻害薬)服用中の患者さんのなんと50~80%が、性欲減少、射精・勃起障害、女性におけるオルガズムの抑制などの…

ASDの病態仮説と治療

環境・遺伝要因 両親の高年齢、低出生体重、またはバルプロ酸への胎児曝露などが関与しているかもしれない。 複数の遺伝子が関与した多因子遺伝仮説 病態仮説 前頭葉機能障害仮説 多様な社会場面での実行機能不全があるという仮説 心の理論障害仮説 心の理論…

ADHDの病態仮説と治療

ADHDの病態仮説 遺伝要因と環境要因 ドパミントランスポーター遺伝子とドパミン受容体D4遺伝子の多型との関連性が示唆されています。 妊娠中の母親の喫煙(一部は一般的な遺伝的危険性を反映)、乳幼児期の鉛の曝露との関連が指摘されています。 低ドパミン…

抗精神病薬の副作用

患者さんが困っている副作用 体重増加 錐体外路系副作用(振戦、筋固縮、動作緩慢など) プロラクチン上昇(乳汁分泌、無月経などが出現) QTc間隔延長(心循環器系異常) 過鎮静 APA Practice Guideline 代表的な抗精神病薬の副作用

統合失調症の治療薬

第1世代抗精神病薬(FGA)の主なもの 作用機序 ドーパミンD2受容体阻害作用 力価 低力価薬物は、鎮静、起立性低血圧、抗コリン作用を出現させやすい。 高力価薬物は、錐体外路症状を出現させやすい。 第2世代抗精神病薬(SGA) 現在第1世代抗精神病薬に変わ…

抗うつ剤神話の憂うつなジレンマ

抗うつ薬は、うつ病に対してどこまで効果があるのでしょうか? Newsweekの2010年3月10日号で、「抗うつ剤神話の憂うつなジレンマ」という記事が載せられました。 (Kirsh I. et al. PLoS Med., 2008). 英国ハル大学のアーヴィング・キルシュ教授らの研究チ…

向精神薬の処方適正化

向精神薬多剤投与に対する処方の適正化 向精神薬については、いままで何種類もの同様な薬剤の多剤投与が問題とされてきました。本来、処方権は医師にあるわけですが、なかなか改善がされないということで、厚労省は保険請求の算定料を引き下げるという形で、…