therapilasisのブログ

北総メンタルクリニック 院長の情報発信

うつ病になると脳が変わる!? PART2 働きすぎる右脳

前回の左脳のDLPFCに続いて

今度は右脳のお話です。

セラピ(セ) 木村先生(Dr.)

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(Dr.) 逆に、うつ病になると、働きすぎる場所もあります。

(セ)悲しみを感じる…右脳のどこかですか?

 

(Dr.)そうです!

悲しみや恐怖感など(不快感情)を感じる「右脳」は働きが強くなります。

特に扁桃体(へんとうたい)の働きが活発になります。

 

(セ)あ、扁桃体は聞いたことがあります。なんとなく。

アーモンドみたいな形をしているから

扁桃(アーモンド)体とか。

美味しそうだから、すぐ覚えました。

 

(Dr.)そうです!

扁桃体は不安、恐怖、悲しみなどを感じるところで、活発に働くと

何の理由もないけど不安…

怖い…

悲しい…

と感じるようになってしまいます。

 

(セ)扁桃体は美味しそうな名前ですけど、あまり元気だと困りますね…

(Dr.)そうですね。

不安、恐怖、悲しみに敏感になってしまいますからね。

 

(セ)扁桃体はよく分かりましたけど、

DLPFCは…

弱くなるとうつになるのは分かりましたが…

もともと、どんな働きをしているのでしょうか。

 

(Dr.)色々な働きをしているんですよ。

その一つの働きが、扁桃体の暴走を抑えることです。

不安、恐怖、悲しみなどを弱くしてくれるんですね。

 

 

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(セ)すごく大事な働きですね。


(Dr.)健康な人は、悲しみなどを感じても、DLPFC扁桃体を抑えてくれます。

そうすると、ある一定の時間で悲しみから立ち直ることができます。

 

(セ)そうなんですね!

明日があるさ!っていう気分になるのですね。

 

(Dr.)そうですね!

でも、うつ病になると左脳のDLPFCの働きが悪くなり、扁桃体を抑えられなくなります…

そうすると扁桃体が暴走して不安、恐怖、悲しみをずっとずっと感じ続けてしまいます。

 

(セ)大変ですね…

DLPFCには頑張ってもらわなくちゃいけないですね‼︎