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アパシー

アパシーとは?

  • 脳卒中後などには、うつ症状と混同されやすい、自発性の低下を主体としたアパシーという病態が出現することがあります。アパシーの語源はギリシャ語のapatheiaという語に由来し、感情(pathos)の欠如を示しますが、精神神経学用語集では「無感情」と訳されています。

アパシーの定義

  • Marinは、アパシー目標志向性の行動、認知、情動の減退であり、意識障害認知障害、情動障害によらない一次的な動機の欠如であり、感情、情動、興味、関心が欠如した状態であると定義し診断基準を提示しました。
  • 上記の定義は、いわゆるprimary apathy(一次性アパシー)を示していますが、うつ病統合失調症などの機能性精神疾患で出現する自発性低下も(二次性)アパシーとして幅広く捉える場合もあるため、混乱を避けるためには、例えば、うつ病アパシー(depressed apathy)などとして議論する必要があります。

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抑うつアパシーの相違点と共通点

  • アパシー症候群と抑うつ症候群は独立した別個の症候群と考えられていますが、共通の症状があるため両者の鑑別は必ずしも容易ではありません。

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前頭葉の機能局在とアパシー

  • 情動的-感情的処理プロセスの障害

  • 認知的処理プロセスの障害

    • 背外側前頭前皮質(DLPFC)と背側尾状核などの病変

    • 自分の状況を認識して、行動遂行に必要な道筋の認知が障害

  • 自動活性化処理プロセスの障害

  • LevyとDuboisは、上記のような責任病巣によって質的に異なったアパシーが存在することを提示しています。(Levy R, Dubois B: Cereb Cortex 16, 2006.)

抑うつアパシーの鑑別