BPSDに対する治療の原則
- まず治療が必要なBPSDかを検討
- 本人にとって苦痛や負担 になっている場合
- 介護者や家族の負担になっている場合
- BPSD原因の検索
- 身体疾患
- 併発症の治療薬剤
- 環境・状況(家族関係、介護者の誤った対応など)
- 原因に対する治療を優先
- 上記によっても改善されない場合
- 薬物療法を併用
BPSDに対して使用される薬剤
- 抑肝散
- 人参養栄湯
- 本来は、病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血などに効能
- 最近、認知症のうつ、意欲低下だけでなく認知機能改善効果があることが示されている。
- ときに、食欲不振、胃部不快、嘔気などが出現。
- 抗不安薬
- ベンゾジアゼピン(BZ)は転倒や認知機能悪化に注意。短時間型のBZを限定的に使用。
- 5-HT1A部分作動薬であるタンドスピロンは、効果発現まで2~4週間要するが、認知機能低下や筋弛緩作用などは少ない。