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せん妄の薬物治療

せん妄薬物治療の原則

  • 原因の除去が重要で薬物療法は対症療法
  • できる限り単剤治療を目標
  • 改善が得られたら速やかに中止を検討 
  • 薬物の力価や用量にもよるが、半減期が短い薬剤の方が、翌日の過鎮静などが少ない可能性

 

過活動型せん妄で、夜間の睡眠確保と興奮抑制

 

 

  • オランザピン(ジプレキサ®
    • 用量5~10mg、半減期 31.2±5.4
    • 糖尿病禁忌
    • 口腔内崩壊錠があり、嚥下困難時に有用。

 

  • リスペリドン(リスパダール®
    • 用量0.5~2mg、半減期 20.9±3.7
    • 内用液があり嚥下困難時に有用。
    • 拒薬傾向が強い場合に水に混ぜて勧められる。
    • 血圧低下に注意。

 

 

 

  • チアプリド(グラマリール®
    • 用量25~50mg、半減期 5±0.7
    • 唯一、脳梗塞発症後のせん妄に適応あり。
    • 腎機能低下時には蓄積しやすいため注意。

 

低活動型せん妄で、興奮を伴わない場合や背景に抑うつ的な面がある場合

 

 

 

 

  • アリピプラゾール(エビリファイ®
    • 用量3~12mg、半減期 6±9.7
    • 糖尿病は慎重投与。
    • 口腔内崩壊錠・内用液があり、嚥下困難時に有用。

 

※経口が難しい場合

 

アルコール離脱せん妄の治療

 

アルコール依存症の約1~3%に発症するといわれ、症状として、自律神経過活動(発汗、頻脈)、振戦、不眠、幻覚、精神運動興奮、けいれん発作などがある。

 

注意点

  • 飲酒歴の確認:本人、家族、関係者からの情報聴取
  • 発症時期の確認:小離脱は離脱後、48時間以内。大離脱は離脱後72~96時間

 

治療薬とその特徴(ベンゾジアゼピン系が中心)

             

経口摂取可          

 

 

経口摂取不可      

  • ジアゼパムセルシン®
    • 1回5~1Aをゆっくり静注 or 筋注 1日3回  3日間
    • 1回5Aをゆっくり静注 or 筋注 1日2回  4日間