アルコール依存症
依存症は、本人の意志が弱いからではなく、脳内の報酬系回路が異常を来した病気です。
これまで、ただ本人を責めて、飲酒をやめさせるしかない、それも本人がやめる気がない限り治療はできないという考え方から、最近の治療環境は、大きく変わってきています。
断酒できることが、最も望ましいわけですが、お酒が単に好きな人だって簡単にはやめられないのだから、依存症になった人が断酒することは、並大抵のことではないうことを認識して、減酒療法を含めて、いろいろな段階から本人のニーズに合わせた多様な治療的アプローチを行うことが必要です。
精神依存の形成
- 機会飲酒→連続飲酒→多くは不安や苦痛から逃れるために飲んではいけない時にも飲酒
身体依存の形成
- 耐性のため飲酒量の増大→ブラックアウト、禁断症状の出現→禁断症状の不快感を消すために飲酒
- 習慣飲酒からアルコール依存への移行は男性(約10年)より、女性(約6年)の方が早い
アルコール依存症の治療
- 早期発見・早期治療
アルコールによる症状の治療