潜伏期(Latency stage)
潜伏期は、5歳前後から10~16歳までの思春期まで続き、年齢の範囲は育児の状況に影響を受けます。
男根期まで、リビドーは性器への関心や両親に対するアンビバレントな感情など性的欲求に注がれていましたが、この時期は、学校の友達や教師との関係、勉強や趣味、その他の関心事など社会的交流や知的活動などに昇華されるようになります。
この時期は、本能的欲求であるイド(エス)のエネルギーが抑圧されて、理性的な超自我が発達する時期で、社会的スキルやコミュニケーション能力を身につけ、自信を獲得する重要な段階です。
この時期の固着は、未成熟な成人になり、充実した対人関係を形成することが難しくなるかもしれません。