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脳卒中後うつ病の有病率

脳卒中うつ病の有病率

  • 脳卒中後の大うつ病と小うつ病の新規症例において、うつ病は平均約1年続き(少数例は3年以上続く)、うつ病は数ヶ月から2年以上続き、あるいは大うつ病に発展して悪化することがあります。
  • Robinsonらは脳卒中うつ病が発症する危険な期間は、少なくとも2年間続くことを見出し、Astromらは大うつ病の有病率が脳卒中後2~3年の間に19%から29%に増加すると報告しています。
  • 急性期病院とリハビリ病院研究では、脳卒中後の大うつ病が19%であり、小うつ病は30%でした。脳卒中後3ヶ月から3年以上の間における外来患者の調査では、大うつ病が24%、小うつ病が24%でした。また、地域調査においては、大うつ病が14%、小うつ病が9%でした。

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  • 4つの急性期病院とリハビリ病院の研究において、急性脳卒中で調査された357例の患者における2年間の追跡データに基づくと、脳卒中急性期に19.9%が大うつ病を、17.6%が小うつ病を発症しました。その後の脳卒中後1年間に16.3%が大うつ病を、37.4%が小うつ病を発症し、脳卒中後2年目には、8.3%が大うつ病を、10.4%が小うつ病を発症しました。もし亡くなったり、追跡調査で行方がわからなくなったりした患者を除くと、追跡期間の2年間の間に44.5%の患者が大うつ病、65.4%の患者が小うつ病を発症しています。
  • あらゆる時点での平均有病率は、大うつ病が14.6%、小うつ病が18.3%であり、1~2年の追跡に参加した158例では、37.3%が一度もうつ病を発症しませんでした。
  • 米国心臓病学会による有病率の算定に基づくと、米国には年間440万人の脳卒中後生存者がいます。外来患者におけるうつ病の平均有病率を用いると210万人の患者が常に脳卒中うつ病を発症し、そのうち約半数が大うつ病に罹患しています。
  • 脳卒中うつ病は、最も一般的で、最も重篤脳卒中と関連した感情障害です。また、脳卒中うつ病認知機能における回復の障害、日常生活動作における回復の障害、そして死亡率の増加と関連しているという一致した所見は、脳卒中後のすべての感情障害のなかで、うつ病が患者にとって最も深刻な結果をもたらすという結論を支持しています。