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脳卒中後の遅発性うつ病

脳卒中後の遅発性うつ病

 

脳卒中後の遅発性うつ病

Robinsonらの142例の脳卒中患者による検討において

  • 脳卒中後の急性発症(急性期の入院中の発症)の大うつ病に比べて、遅発発症(入院後3ヶ月から2年までの間に発症)の大うつ病は、発症年齢が高い傾向がありました(2 vs 54.0)。
  • 急性発症と遅発発症のうつ病において、大うつ病と小うつ病の発症頻度には、有意差はありませんでした。
  • 急性発症と慢性発症のうつ病患者は、非うつ病患者に比べて、病変が左側の大脳半球のより前方に位置していて、うつ病の重症度は、急性発症と慢性発症の両者とも病変が前頭極に近いほど有意に高くなっていました。
  • 身体障害の重症度は、遅発発症のうつ病よりも急性発症のうつ病と、より関連を示していました。つまり、急性発症のうつ病は、脳の特定部位(左前頭葉)の病変による生理学的変化の結果として発症する場合と、身体障害に対する心理学的反応によっても発症する場合があることが示唆されました。
  • 一方、遅発発症のうつ病は、脳の特定部位の病変による遅延性の生理学的変化と関係している場合と、退院後の不十分な社会的支援に対する心理的反応として発症している場合があることが示唆されました。