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臨床催眠の適応疾患:心身症

臨床催眠の適応疾患:心身症

 

催眠療法による不安の軽減および抗ストレス効果から心身症に対する効果が期待される。

 

喘息

  • 喘息はアレルギーと情緒的葛藤がともに発作の誘因として働くので、心身症と考えられている。
  • これまで最も有効であるとされる治療法は、呼吸法に関するもので、吸気を長くして呼気を短くする呼吸の練習であり、それに伴うさまざまな想像やイメージを暗示する。
  • Spiegel父子(2004)は、催眠下で気管がゆっくりと開き、涼しく新鮮な空気が肺に入るというイメージ暗示の有効性を報告している。

 

過敏性腸症候群

  • Whorwellら(1984,1987)の腸指向性治療が最も有名で、80%の成功率が報告されている。その技法は、手の平を腹部に当て、手が暖かくなると末梢循環が改善し、適当な機能を取り戻すというもので、その手で腹部を緩やかにマッサージしたり、暗示を強めるかのように治療者が手をクライエントの腹部に置くことも行われる。ここで浮かべるイメージとしては、食べ物や便が腸の収縮によって安全に円滑に消化管を通っていくという内容である。

 

皮膚系疾患

  • 慢性じんま疹に対して掻痒感のコントロールと掻破しないでやり過ごすという直接暗示による効果の報告(Kaneko & Takaishi, 1963)
  • フロリダ大学のShenefelt(2003,2004,2007)の研究が有名で、ストレス反応や自己免疫機能といった精神神経免疫学の視座から皮膚機能と障害を理解して、それをもとに催眠の活用を試みている。こうしたアプローチは心療皮膚学(psychodermatology)と呼ばれ、円形脱毛症、乾癬、アトピー性皮膚炎などが研究対象となっている。