今日は前回ご紹介した【光トポグラフィー】検査の詳細です。
精神科の診断は、問診中心に行われてきました。
光トポグラフィの登場で、はじめて客観的データによって
病気の判別ができるようになりました。
確率は70~80%と言われています。
検査時間は、説明を入れても20分程度。
痛くもかゆくもなく、とても簡単で安全な検査です。
検査では、近赤外光という特殊な光を当てることで、
脳(大脳皮質)のヘモグロビン濃度を測ります。
ヘモグロビンは、近赤外光を吸収しますが、
酸素がついたヘモグロビンは光の吸収が変わります。
光トポグラフィーは近赤外線でその度合いを測定します。
酸素がついているヘモグロビン(酸素化ヘモグロビン)
酸素がついていないヘモグロビン(脱酸素化ヘモグロビンdeoxyHb)
の変化量を測定します。
プローブのついた帽子のようなものを頭にかぶって、課題をします。
課題は下のようなものです。
この課題をしている時の前頭葉の働きを測ると、下のような波形がでます。
このような波形パターンで疾患を判別します。
次回は、この波形について、もう少し詳しくみてみましょう!