周期性四肢運動障害(Periodic Limb Movement Disorder :PLMD)
- 入眠中の不随意運動(つま先や足首がピクピク、ひざ蹴り様動作、ひじの曲げ伸ばしなど)と日中の眠気
- 以前は夜間ミオクローヌスと呼ばれていました。
- 浅いノンレム睡眠の時に多く、深いノンレム睡眠では少なく覚醒時にも出現、夜間前期から中期にかけて起こりやすく、明け方には軽減、消失
- 日中にも手のあたりがけいれんしたりピクピクしたりすることもあります
- 有病率は1~4%、加齢とともに有病率が増加、45%は、65歳以上
- レストレスレッグス症候群(RLS)の80%に合併
- レム睡眠行動障害(RBD)の6~70%に合併
- 機序は不明ですが、ドパミン神経伝達の異常が関与
- RLSは臨床的に診断しますが,PLMDが疑われる場合は睡眠ポリグラフ検査を考慮
- 抗うつ薬であるSSRI、SNRIで誘発、悪化することがあります。
- RLSは知覚障害が中心で、PLMDは運動障害のため症候学的には異なるが、近縁な病態が想定されており、治療も同様