向精神薬による口渇
口渇は、三環系抗うつ薬などの抗コリン薬は、とくに出現しやすい副作用ですが、その他の多くの向精神薬でも多かれ少なかれ出現します。
対処方法としては、シュガーレスのガムやキャンディーで緩和されることもあります。漢方薬では、白虎加人参湯、麦門冬湯、五苓散、柴苓湯などが良く用いられます。
また、胃薬であるニザチジン(アシノンⓇ)は、唾液分泌を促進して、口渇に対して有効です。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjghp/22/3/22_221/_pdf
上記でも改善しない場合、唾液腺などの慢性的な炎症を生じる自己免疫疾患のシェーグレン症候群の治療薬であるヒビメリン(サリグレンⓇ)やピロカルビン(サラジェンⓇ)、あるいは人工唾液のエアゾール剤(サリベートⓇ)も用いられることがあります。
その他、胆汁酸利胆薬のアネトールトリチオ ン(フェルビテンⓇ)、去痰剤であるブロムヘ キシン(ビソルボンⓇ)やアンブロキソール(ムコソルバンⓇ)、さらに副交感神経刺激薬であるジスチグミン(ウブレチドⓇ)などが、ある程度有効な場合があります。