ジャネとフロイトの催眠
- ピエール・ジャネ
ピエール・ジャネの人と生涯 - therapilasisのブログ
シャルコーやベルネームにも師事し、非常に活動的な催眠療法家になり、催眠を解離現象ととらえ、ヒステリーとの類似性を指摘した。催眠状態のみで食事のできる神経性食欲不振症の興味深い症例を発表している。フロイトより先に無意識過程に気付いて発表していたが、フロイトがより広範な無意識についての記述を発表したため、初の提唱者とは認められなかった。
- フロイトと催眠
フロイトの精神分析理論 - therapilasisのブログ
フロイトは催眠を舞台催眠、シャルコー、リエボー、ベルネームに学び、催眠を通して無意識過程を発見し、精神医学の概念に大変革をもたらした。ベルネームの著作である「暗示とその治療への適応」をドイツ語にも翻訳している。
ただ、フロイトが学んだ催眠誘導は権威的で単調なものであり、精神分析の発展につれて、催眠に対する批判的な傾向が次第に強まり、1894年フロイトは催眠を放棄し、自由連想法に移行する。
- このように古典的催眠は、権威的で、ときには威嚇的なアプローチに終始し、確かに瞠目すべき治療効果を上げるが、のちに幻滅されて放棄されるに至るというサイクルの繰り返しであったと言わざるを得ない。