therapilasisのブログ

オンラインカウンセリングのセラピラシス が提供する情報発信

クレッチマーの形成と思考

エルンスト・クレッチマー(Ernst Kretschmer, 1888- 1964)

f:id:therapilasis:20180809051105p:plain

Wikipediaより)

 

クレッチマーの形成と思考

 

クレッチマーは、1888年ドイツ、ハイルプロンのヴェステンロットで、牧師の子として生まれた。1906年からチュービングン大学およびミュンヘン大学で哲学と医学を学んだ。

精神病院の助手をしながら、1913年に、『妄想形成と躁うつ病症状群』という論文で学位を得た後、チュービンゲン大学精神科のガウプ教授の元で助手、医長、員外教授となった。1918年クレッチマーは、処女作であり、師ガウプをして1910年代に出た名著はヤスパースの『精神病理学総論』とこの書の2つしかないと激賞させた『敏感関係妄想―パラノイア問題と精神医学的性格研究への寄与』によって教授資格を得た。

当時、ガウプは大量殺人者教頭ワグナーの鑑定をし、性格と妄想性精神病の関係に興味をもっていたが、クレッチマーもこれに関与し、敏感性性格構造と妄想形成の問題に進むことになり、この著書によって、多次元診断と治療の根本思想を明らかにした。

1922年『体格と性格』、1929年『天才人』、1936年『闘士型体格者の人格』が出された。また、1922年には、クレッチマーの思想の集約である『医学的心理学』、1948年には『精神療法研究』が出された。

1926年からマールブルグ大学精神科の主任教授、1946-1959年チュービンゲン大学精神科の主任教授となった。

1958年、クレッチマーの生誕70年記念論文集『多次元診断と治療』が友人と門下生によって出された。クレッチマーは1964年逝去したが、1965年、クレッチマーの自伝『形成と思考』が出された。

 

(切替辰哉:現代精神病理学のエッセンス-フロイト以後の代表的精神病理学者の人と業績-参照)