therapilasisのブログ

オンラインカウンセリングのセラピラシス が提供する情報発信

催眠認知行動療法

催眠認知行動療法

  1. 催眠感受性の亢進
  2. イメージの鮮明化
  3. 一時過程思考の増加
  4. 幼児期の記憶への容易なアクセス
  5. 論理的矛盾や曖昧さに対するトランスロジックと呼ばれる許容性の誘発 
  • 認知行動療法ではイメージが積極的に活用されるが、これを催眠下で行うと治療効果が増大することが確認されている。
  • 催眠を主体として以下の4つのテクニックを認知行動療法に容易に併用することが可能である。
  1. プラスイメージの想起
  2. マイナス感情の中和
  3. ストレス反応への対処
  4. 嫌悪イメージの応用
  • クライエントの問題と状況に合わせてこれらのテクニックを慎重に選択し、催眠の原則を守りながら応用すると通常以上の臨床効果が期待できるであろう。

自我状態療法

自我状態療法

  • 一人の人格の中に「自己内家族」を形成するいろいろな自我状態があり、その間に生ずる葛藤を解決するために個人、家族および集団療法などを利用して解決を図る方法であり、その際、指示的、行動的、精神分析的技法などさまざまな技法を駆使するものである。
  • 治療としては、内部での自我状態間の折衝を通じて、自我状態間に平和をもたらし、それぞれの状態の欲求が満たされ、全人格の適応に役立つような統合的な内的家族を形成する。
  • 催眠によって、症状に関係のある自我状態を活性化して、その役割を調べ、互いの関係や主人格に対する影響を評価し、適切な介入をすることによって、自我内部での人格間の一種の外交折衝をする。

催眠精神分析療法

催眠精神分析療法

 

  • 催眠精神分析療法は、比較的短期で終結する力動的な技法が奏効しなかったときに適用される。催眠はその治療初期ないし終盤の部分で適用され、治療期間が一般的な精神分析の3分の1くらいに短縮化される。
  • 精神分析および催眠精神分析療法は、以下の4種類の理論に導かれる。疾患の種類によって、このいずれかの理論、またはその組み合わせが催眠精神分析療法の基礎となる。
  1. リビドー論:すべてが快楽に動機づけられている。
  2. 自我心理学:困難克服によってもたらされる喜びに動機づけられている。
  3. 対象関係論:相互に愛し合う対象の発見に動機づけられている。
  4. 自己心理学自己実現、そして他人からの賞賛に動機づけられている・

 

  • 催眠下では、覚醒時よりも、一次過程思考が旺盛に働き、自我の援助による退行をたどり、幼児期の認知行動に移行していく。また、自我の働きは自我受容的になり、批判的な考え、現実への厳しい適合、目的志向的な考えなどが最低水準になり、前意識的思考、感情、イメージを意識化させる。この状態になると、意識、無意識、前意識間をつなぐバリアが低下して無意識へのアクセスが容易になる

催眠投影技法

催眠投影技

投影とは自己に内在する葛藤や受容できない感情などを他人に反映させる心理機制であり、フロイトは、これを不安を抑制する防衛反応の一つとみなした。「私は彼に悪意を抱いていない。彼が私のことを不愉快に感じているだけだ」といったような発現がこれを表している。臨床催眠では、催眠下で暗示を与えて反応(投影)を起こさせ、クライエントには意識されない潜在的な記憶や感情、思考、動機、葛藤などを探索したり、さらには行動変化を起こす目的で利用される。代表的な催眠投影法には次のようなものがある。

  • イデオモーター・シグナル
  • 夢誘導
  • 自動書記、自動描画、自動造形
  • クリスタルボールの凝視
  • 写真アルバム、書籍タイトル、アナグラム(文字並び替え)のイメージ

 

※注意しなければならないのは、投影された内容によってはクライエントに自然除反応が起こり、最悪の場合、それがトラウマ体験につながる可能性があるということである。

方略的指示療法

方略的指示療法(Strategic Psychotherapy)

  • エリクソンによる催眠の斬新なパラダイムと技法およびそれに由来する心理療法の総称
  • クライエントの問題点を容認しながら、これに肯定的な変化を与えるという非指示的・指示的アプローチをともに備えた心理療法の理想像を目指すものである(高石)。
  1. 利用法

  • 公式化された暗示を等しく与えるのではなく、クライエントの行動、性格、その他の心的状態や偶然の外的状況などを重視するクライエント中心志向であり、催眠誘導の初期はペーシングに重きが置かれ、やがて治療暗示に繋がっていく。

  1. 無意識への注目

  • 無意識に変化をもたらすことが心理療法にとって必須であり、無意識にはポジティブな資質が内在し、意識と違って無意識同士は互いにコミュニケーションしやすく、無意識を含めた多重コミュニケーションを取りうることが治療者の本質的な能力

  1. ポジティブ・リフレ-ミングと未来志向性

  • クライエントが症状や欠陥と考えていることを、何らかの優れた特徴として定義しなおすこと、すなわちポジティブ・リフレ-ミングであり、さらにこれに未来志向性が付加され、時間進行法による問題解決法へと進められる。

  1. 症状処方・常識性と仔細な観察

  • エリクソンは、症状をはじめとする治療抵抗を受け容れ奨励さえもした。また、日常の心理や生理、社会的な営み、さらには服装や髪型のようなことにも極めて仔細な観察を怠らず、治療の進捗に役立てた。

  1. 精神分析

  • エリクソンは、1940年代までに精神分析療法は明らかに有効でないばかりか、心的力動の解釈は真の治療的変化を妨げるものであると結論づけた。その要点は次のようにまとめられる(高石)。

  • 無意識を賢明で肯定的な力を持つものとしてとらえ、治療はクライエントの肯定的な面に目を向けることにある。
  • クライエントの問題は限りなく多様であり、それに対する治療的技法も限りなく柔軟でなければならない。
  • 治療で生じることはすべて治療者の責任である。
  • 治療は症状や問題そのものを対象とし、これに指示的にアプローチして変化をもたらすことにあり、積極的姿勢を取る。
  • 治療は、治療所の外でも行われ、クライエントの生活に積極的に参加して、家族にも地域の人々にも協力を求めることがある。
  • 治療時間は必要に応じて柔軟で、1セッションが11時間に及ぶこともあるが、通常は短期に終結する。
  • 治療費も柔軟に変化し、成功報酬のこともある。

  1. 催眠誘導および治療暗示の間接性

  • エリクソンは意識の干渉をできるだけ避け、催眠誘導のはじめから意識レベルの関与の少ない無意識レベルに語りかけようとする以下のような様々の間接法を開発した。
  • (話題の誘発、意識の無為、日常的事実への関連づけ、質問型暗示、言外の意味、間接的指示、治療的拘束および二重拘束、連結暗示、随伴暗示、反応自由暗示、あらゆる反応可能暗示、反対の並置、前触れ=種まき、散りばめ、メタファーと逸話)

 

  1. 治療の画一的プログラミングの問題点

  • エリクソンの催眠から派生した幾つかの学派には、エリクソンの第一の特徴とされる多様性に反する傾向がみられる。例えば、神経言語プログラミングNLPは、ある公式とされる段階を踏むことによって即効的な効果が得られると強調している。
  • MRIブリーフセラピーは、症状や問題を個人内および個人間状況においてクライエントの問題解決努力が引き起こす悪循環ととらえる観点から、この悪循環に変化を与えるために症状処方的な介入を画一的に行う。また、ミルウォーキー派が問題解決の状態に焦点を向ける方法(解決志向ブリーフセラピー)も、エリクソンのポジティブ・リフレ-ミングや年齢進行法の側面を敷衍(ふえん)したものと思われる。この両者はエリクソンの中に存在する対極をなすアプローチを強調するものであり、両者の話し合いや議論がもたれなければならない。
  • 先に技法ありきではなく、クライエントの悩みに共感して寄り添い、そこで適切と思える技法を採り上げていくことが必要であり、ある一つの技法に偏ったり、催眠を除外したり、無意識の考慮を欠く治療は、方略的指示療法ではない

催眠情動調整法

催眠情動調整法

  • 情動調整は単に情動だけでなく、思考、感情、行動、生理の安定化などを含み、個人に内在するさまざまな要素のフィードバックによってその実現を図る。
  • 個人に潜む治癒能力を積極的に活発化させ心身の安定と適応を推進させ、症状の緩和、不適切な行動の矯正を試みる情動調整は、催眠や瞑想などの補完代替療法ポジティブ心理学などの概念と通じるところも多い。
  • 情動調整の基盤は、乳児期からの愛着関係によって形成され大脳生理が大きく関わっている。愛着関係の形成不全はストレス反応や対人トラブルなどの適応問題や境界性パーソナリティ障害などのパーソナリティ障害、トラウマ反応、摂食障害解離性障害など多くの心理・行動障害とも繋がる。

 

  • 催眠が情動調整に適しているのは以下の3つの要因による。
  1. 自律訓練法に代表される恒常性(ホメオスタシス)のもたらす回復作用
  2. 催眠による蒼古的密着関係(心的退行によって治療者とクライエントの間に生じる現象)の惹起→不安定な愛着関係の修復に応用
  3. 無意識の活用→意識的コントロールによらず、受容によってマイナス感情を抑制緩和させる働き

 

  • シャボン玉テクニック(イメージによる情動調整)
  1. シャボン玉のなかは安全で心地よい
  2. それは透明で他人には見えず、外界の脅威から常に保護する役割
  3. シャボン玉の動きを自由自在にコントロールできる

 

  • 握りこぶし弛緩テクニック(身体操作のよる情動調整)
  1. 意識的に緊張させた握りこぶしをリラックスさせ、それによって生じる感覚を利用する。
  2. 漸進的弛緩法、臨床動作法、太極拳やヨーガなども同様な情動調整法
  3. 抜毛癖やチックなどに適用される習慣逆転法などはその一例

認知症の予防と回復(リコード法)

リコード(ReCODE: Reversal of Cognitive Decline)法

 

f:id:therapilasis:20190407103024p:plain

アルツハイマー病 真実と終焉」(デール・ブレデセン著 、白澤卓二監修、山口茜訳、ソシム(株))

アルツハイマー病の新たな分類

  1. 炎症性(脳の炎症が原因で、食事も深く関与)
  2. 萎縮性(脳機能の維持に必要な栄養素やホルモンの欠乏) 
  3. 糖毒性(炎症性と萎縮性の混合型で、糖尿病から起こる) 
  4. 毒物性(カビ毒や水銀などの毒素によるもの)

 

  • これまでアルツハイマー病は、アミロイドベータというタンパク質の沈着が原因と考えられ、その除去を治療の主眼にしてきた。しかし、実はアマロイドベータは単なる悪者ではなく、脳の防御反応として脳細胞を守る役割のあることも判明した。
  • アミロイドベータが過剰になると、本来守るべき脳細胞を壊してしまうため、アミロイドベータが溜まる原因(脳の脅威)を取り除いていけば、アルツハイマー病の予防も回復も可能である。
  • アルツハイマー病の発症は、症状がなくとも40歳頃から始まっており、その頃から食事・運動・睡眠といった生活習慣の改善、脳の栄養不足を補うサプリメント脳トレーニング、ストレス対策などを実践することが望ましい。

 

以下の実践が効果的

  1. 糖類、パン、ジャガイモ、白米、ソフトドリンクなどの単純炭水化物食品を最小限にする(いわゆる糖質制限
  2. 適度な運動(早歩きやもっと激しい運動を週150分以上)
  3. 毎日少なくとも12時間は絶食する(夕飯から朝食まで12時間は空ける)

 

なるべく摂取するもの

  • 完全無欠コーヒー(バターコーヒー)で一躍有名になったMCTオイルココナッツオイルなどの中鎖脂肪酸、オリーブオイル、アボガド、ナッツなどといった不飽和脂肪酸の摂取
  • 野菜を中心とし、ジャガイモなどのでんぷん質の野菜は控えめにする。ただし、サツマイモやグリーンバナナなどの難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)は可
  • デトックス効果のあるブロッコリーやカリフラワーなどアブラナ科の野菜、ケールやホウレンソウなどの葉物野菜、タマネギやニンニクなどの硫黄化合物を含有している野菜、キノコ類、クズイモ、ネギ、キクイモなど
  • 天然ものの魚。特にサケ、サバ、アンチョビ(カタクチイワシ)、イワシ、ニシンは水銀汚染が少なく積極的にとる。平飼い卵、キムチやザワークラウトなど
  • チーズやオーガニックの全乳、プレーンヨーグルトはたまになら可

 

なるべく摂取を控えるもの

  • パン、パスタ、コメ、ケーキ、ソーダなどの単純炭水化物
  • 穀類、加工食品、マグロ、サメ、カジキマグロなど水銀汚染リスクが高い魚類、パイナップルなどの甘い果物、グルテンや乳製品など過敏性が出やすい食品など