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うつ病概念の変遷

うつ病は、いつの時代から認識されていたのでしょうか?

  1. 古代~中世

    古代ギリシャ時代に、ヒポクラテス(BC460~BC375)は、人間は「血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁」という4種類の体液の調和で健康が維持され、そのバランスが崩れると病気になるという体液説を唱えていました。中世では、精神疾患に対する認識が停滞し、精神病者が迫害された暗黒時代もありました。

    うつ状態 「メランコリー」(黒胆汁の過剰)
    躁状態  「マニー」(黄胆汁の過剰)

  2. 内因性精神病概念の確立

    精神医学における疾患概念の基礎を築いたクレッペリン(1899教科書第6版)は、躁状態うつ状態が交互に出現する病型のみならず、うつ状態躁状態のみの単一型も含めて躁うつ病(Manisch-depressives Irresein)と呼び、早発性痴呆(Dementia praecox)(現在の統合失調症)とともに2つの疾患単位からなる内因性精神病の概念を確立させました。

  3. ドイツ精神医学によるうつ病分類(伝統的な従来診断)

    内因性うつ病:遺伝など何らかの個人的素質に起因。生気感情の障害、精神運動抑制、自責感、日内変動などが特徴で、当初は原因のない自生的な発症が典型的と考えられていました。

    心因性うつ病:明らかなストレス(心因)に起因したもので、体験反応性である反応性うつ病、抑圧された神経症性葛藤が原因とされる神経症うつ病が含まれます。

    外因性(身体因性)うつ病:身体疾患や薬物の影響によるものです。