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フロイトの神経症の分類と命名

フロイト神経症の分類と命名

フロイト神経症の第一群として感情転移神経症を立て、これは、不安ヒステリーと転換ヒステリーと強迫神経症の3型を含む概念だとする。そして彼は「ここで私が抑圧や症状形成や症状解釈に関して言っていることは、すべてこの3型に対して得られたものであり、さし当たりは、これら3つの型だけに当てはまるものだということです」と言う。この3型は、精神分析による療法が活動できる領域をも限定すると言っている。恐怖症がこの範疇に入れられていることは言うまでもない。

第二群として現実神経症を置き、その中に神経衰弱症と不安神経症と心気症とを、3つの純型として含ませている。彼はこれらの成立にもリビドーが関係していると説くのだが、その関係は第一群ほど顕著ではなく、精神分析にとってあまり役立たぬとしている。

第三群として、自己愛性神経症の語を用い、早発性痴呆や躁うつ病パラノイアなどをこれに含ませようと試みた。リビドーの自己愛的固着の中に、これらの精神病状態の力動を見ることができると考えたからである。

以上の分類からも察せられるように、フロイトは、従来の記述精神医学の分類と説明とに飽き足らぬのみか、むしろこれを無力と感じ、それに代わるものとして、自己の力動理論を打ち立てたのである。そしてこれに関する精神医学側からの度重なる激しい反対論に反感をかき立てられていたように思われる。

彼が神経症総論の最初の講義を「精神分析と精神医学」と題したのも、おそらくこの両者を別個のものと考えていたからであろう。あるいは、精神分析は精神医学をその一部として包含した大きな概念であり、自分は精神医学者ならぬ精神分析者だと考えたためであるかも知れない。われわれはこのことに、彼の並み並みならぬ意欲と自信とを感じるのである。