わが国における性同一性障害医療の歴史的概観
- 1969年「ブルーボーイ事件」
- 1997年精神神経学会「性同一性障害の診断と治療のガイドライン」を公表
- 2002年「改訂第2版ガイドライン」を提示
- 治療は原則的に第1 段階(精神的サポート)、第2 段階(ホルモン療法と乳房切除術)、第3 段階(性器に関する手術)という手順を踏んで進められますが、治療は画一的にこの順序通りに受けなければならないというものではないと明言されています。
- 2004年「性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律(特例法)」施行
- 性同一性障害者の多様性について
- 2011年「改訂第3版ガイドライン」を提示
- 治療法の選択の自由は大幅に拡大して、自己決定と自己責任において、個別例の希望する多様な治療法の選択が可能となりました。
- 性同一性障害者の治療の究極の目標は、社会のなかで自らの希望する性別で生活していくことにあり、診断と治療に携わる医療体制もこれに見合ったものに進化させていく必要があります。
- 2012年「改訂第4版ガイドライン」を提示
- 思春期前期(15歳以上18歳未満)の性同一性障害の症例に対する身体的治療(ホルモン療法)をガイドラインに含めました。
- その後数回の一部改訂を経て、現在のガイドライン(2018.1.20)は以下
- https://www.jspn.or.jp/uploads/uploads/files/activity/gid_guideline_no4_20180120.pdf