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アルコール使用障害の診断的特徴と経過

アルコール使用障害の診断的特徴

  • アルコール使用障害は、離脱、耐性、渇望を含む一群の行動的、身体的症状として定義されます。
  • アルコール離脱は不快で強烈なため、有害な結果がわかっていても、離脱症状を避けるためにアルコール摂取を継続することがあります。
  • 繰り返される連続飲酒の様式ができ上がると、アルコール使用障害者はほとんどの時間をアルコール飲料を手に入れ消費することに没頭するようになります。
  • アルコールヘの渇望というのは、他のことを考えることを困難にさせ飲酒行動にかりたてる強い飲酒欲求のことです。
  • 飲酒よって、学業や仕事の成績は妨げられることがあります。また、子どもの養育や家庭的責任を怠ることや学校や仕事を欠席したりするかもしれません。
  • アルコール使用障害の人は、継続的な飲酒が重大な身体的問題、心理的問題、社会的または対人関係の問題を起こしているとわかっていても、飲酒を継続してしまうことがあります。

 

診断を支持する関連特徴

  • アルコール使用障害はしばしば他の物質(例:大麻、コカイン、ヘロイン、アンフェタミン、鎮静薬、睡眠薬および抗不安薬)に伴う問題と類似した問題と関連しています。
  • アルコールは他の物質の不快な効果を軽減するために、あるいはこれらが手に入らないときに、その代用として使用されるかもしれません。
  • 素行の問題、抑うつ、不安、不眠は、 しばしば大量飲酒を伴い、時にはそれに先行すます。
  • 高用量の反復的な飲酒は、ほとんどすべての臓器、とりわけ消化器系、心循環器系、中枢および末梢神経系に影響を与えます。
  • 中枢神経系への作用としては、比較的まれですが、アルコール誘発性持続性健忘性障害、すなわちウェルニッケ・コルサコフ症候群の発症があり、新しい記憶を記銘する能力が著しく障害されます。
  • アルコール使用障害の人では、自殺行動ならびに自殺既遂の割合が増加します。

 

症状の発展と経過

  • アルコール使用障害の基準を完全には満たさないアルコール関連問題または個別の問題は20歳以前に起こっているかもしれません。
  • 2つ以上の基準項目を満たすアルコール使用障害を発症する年齢は、10代後半もしくは20代前半が頂点で、大多数は30代後半までに発症します。
  • 離脱の最初の徴候はアルコール使用障害の他の多くの側面が現れる前にみられることは少ない傾向があります。
  • アルコール使用障害のより早期の発症は、すでに素行の問題がある青年や中毒のより早期の発症のある青年で観察されます。
  • アルコール使用障害はさまざまな経過をとりますが、それは寛解と再発の期間によって特徴づけられています。
  • 断酒の決心は, しばしば危機への反応として数週間以上の禁酒がなされ、その後、制限された問題のない飲酒が限られた期間続くことが多いわけですが、いったん飲酒が再開されると消費が急激に高まり重大な問題が再び生じる可能性が非常に高くなります。
  • 治療を受けに来る人達が、長年にわたる重度のアルコール関連問題をかかえていることが多いため、 しばしばアルコール使用障害が手に負えない障害であると誤って認識されています。
  • これらの最も重度の症例はこの障害をもつ人のほんの一部にすぎず、典型的なアルコール使用障害の人の予後ははるかに良好です。
  • 青年では素行症と反社会的行為が、 しばしばアルコールや他の物質関連障害群を伴うことが多い。アルコール使用障害はほとんど40歳以前に発症しますが、10%がより高齢で発症すします。高齢者のアルコールに関連した問題の場合は、特に身体合併症と関連しやすい傾向もあります。