せん妄薬物治療の原則
過活動型せん妄で、夜間の睡眠確保と興奮抑制
低活動型せん妄で、興奮を伴わない場合や背景に抑うつ的な面がある場合
※経口が難しい場合
- ハロペリドール(セレネース)注
- 5mg~15mg/100mL saline/15-30min.D.I.V.
- 上記でも不穏の場合セレネース注: 2.5~5mg/回を筋注もしくは静注
- ※注意点:循環器(心伝導系、不整脈)、呼吸器系の評価と管理に注意、悪性症候群(CKの測定)、錐体外路症状に注意
アルコール離脱せん妄の治療
アルコール依存症の約1~3%に発症するといわれ、症状として、自律神経過活動(発汗、頻脈)、振戦、不眠、幻覚、精神運動興奮、けいれん発作などがある。
注意点
- 飲酒歴の確認:本人、家族、関係者からの情報聴取
- 発症時期の確認:小離脱は離脱後、48時間以内。大離脱は離脱後72~96時間
治療薬とその特徴(ベンゾジアゼピン系が中心)
経口摂取可
経口摂取不可