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脳卒中後うつ病

脳卒中後うつ病と社会的機能

脳卒中後うつ病と社会的機能 脳卒中のような急性の身体疾患においては、家族や友人を含めた周囲の人々からの社会的支援がない場合、支援がある場合に比べてうつ病の発症率は高くなる可能性があります。 Robinsonらは、社会的機能検査(social functioning ex…

脳卒中後うつ病と優位半球との関連

脳卒中後うつ病と優位半球との関連 左側に運動優位性を持つ患者(左利きで、ものを見るときに左眼を使い、書くときや食べるときは左手、蹴るときは左足)では、右半球病変よりも左半球病変で、うつ病の頻度が有意に高いことが示されています。また、左半球前…

脳卒中後うつ病の症候学的特徴

脳卒中後うつ病の症候学的議論 脳卒中後大うつ病(n=43)と年齢を一致させた機能性うつ病(n=43)の臨床症状の比較 LipseyらのRobinsonグループは、脳卒中後大うつ病は、機能性大うつ病と比較して、「緩慢さ」が有意に高く、「興味と集中力の低下」は有意に…

脳卒中後うつ病に対する総合的医療が必要

脳血管障害とうつ病の相互関係性 脳血管障害とうつ病の両者に共通した規定因子として「心理社会的ストレス」があります。脳血管障害でうつ病にもなりますが、うつ病になると、血小板凝集能の亢進、ω3系脂肪酸の減少、BDNFの減少、コルチゾールやサイトカイン…

脳卒中後うつ病の治療の重要性

抗うつ薬治療による認知機能の改善 脳卒中後うつ病の抗うつ薬治療試験で、うつ症状は改善するものの認知機能の改善が認められないため、脳卒中後うつ病は、認知症に伴う仮性うつ病と捉えるべきではないかという議論がありました。Robinsonらは、PSDの抗うつ…

脳卒中後うつ病の有病率と予後への影響

脳卒中後うつ病の有病率 PSD有病率(メタ解析) 急性期、慢性期を問わず、脳卒中患者の約3割がPSDに罹患します。 PSDは認知機能を悪化させる 脳卒中後の病変部位を一致させたPSDと非PSDを比較すると、PSDの方が有意に認知機能が障害されていました。 PSDは…

脳卒中後うつ病と病変部位

Robinsonの左前頭葉傷害仮説 Robinsonらは、病変部位が左前頭葉にあるとうつ病になる頻度が高く(左図)、左半球においては病変が前頭極に近いほど(前方にあるほど)重症度が高い(右図)という左前頭葉傷害仮説を提唱。 皮質および皮質下の病変によるPSDの…

脳卒中後うつ病とは?

脳卒中後うつ病(post-stroke depression: PSD) 脳卒中後にみられる器質性ないし二次性のうつ病 脳梗塞後でも脳出血後でも、うつ状態の症状や頻度には大きな差異がないため、脳梗塞後も脳出血後もあわせて脳卒中後うつ病として検討していることが多い。 脳…