睡眠衛生指導の実際
(厚生労働省 精神・神経疾患研究委託費 睡眠障害の診断・治療ガイドライン作成とその実証的研究班, 平成13年度報告書より)
不眠症の人は、安易に睡眠薬に頼らず、まずは以下を試してください。
特に高齢者の場合、例えば4-5時間の睡眠であったり、途中で目が覚めても、日中の眠気がなければ、それが当たり前の睡眠だと思った方が良いわけです!
睡眠障害対処12の指針
- 睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分
- 睡眠の長い人、短い人、季節でも変化、8時間にこだわらない
- 年をとると必要な睡眠時間は短くなる
- 刺激物は避け、眠る前には自分なりのリラックス法
- 就寝前4時間のカフェイン摂取、就床前1時間の喫煙は避ける
- 軽い読書、音楽、ぬるめの入浴、香り、筋弛緩トレーニング
- 眠たくなってから床に就く、就床時刻にこだわりすぎない
- 眠ろうとする意気込みが頭をさえさせ寝つきを悪くする
- 眠ろうとする意気込みが頭をさえさせ寝つきを悪くする
- 同じ時刻に毎日起床
- 早寝早起きでなく、早起きが早寝に通じる
- 日曜に遅くまで床で過ごすと、月曜の朝がつらくなる
- 光の利用でよい睡眠
- 目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオン
- 夜は明るすぎない照明を
- 目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオン
- 規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
- 朝食は心と体の目覚めに重要、夜食はごく軽く
- 運動習慣は熟睡を促進
- 朝食は心と体の目覚めに重要、夜食はごく軽く
- 昼寝をするなら、15時前の20~30分
- 長い昼寝はかえってぼんやりのもと
- 夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響
- 眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに
- 寝床で長く過ごしすぎると熟眠感が減る
- 寝床で長く過ごしすぎると熟眠感が減る
- 睡眠中の激しいイビキ・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意
- 背景に睡眠の病気、専門治療が必要
- 背景に睡眠の病気、専門治療が必要
- 十分眠っても日中の眠気が強いときは専門医に
- 長時間眠っても日中の眠気で仕事・学業に支障がある場合は専門医に相談
- 車の運転に注意
- 睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
- 睡眠薬代わりの寝酒は、深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となる
- 睡眠薬代わりの寝酒は、深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となる
- 睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全
- 一定時刻に服用し就床
- アルコールとの併用をしない